僕はこれまでFlashで仕事、趣味にかかわらずよく使ってきました。
そもそもwebデザインをはじめたのも、数年前にFlashではじめて作った作品が、コンテストで賞をもらって、それまでの仕事や趣味がゲーム・映像系からwebデザインに軸足を移すようになりました。
当時はFlashのバージョンは4からMXに移ったころでした。
ちょうど僕的にもゲームやCG業界がつまらなくなってきたところで、次に楽しめるものは何かな?と思っていたところでFlashと出会ったので、ものすごい勢いでのめり込みました。
僕の場合、htmlとかcssとかは、Flashとかアクションスクリプトを覚えたずっと後に覚えました。はっきり言ってFlash以外全く興味なかったんで。
今でもFlashで何かを作ることはよくあります。
去年まではFlashでもバリバリ仕事もしてたし。
でも最近は僕のなかでのFlashのポジションがちょっと変わってきました。
何と表現したらいいのかわからないんですけど、なんか状況がつまらない。
いや、決して世のFlashのサイトがつまらないわけではなくて、むしろ大規模なものからちょっとしたものまで広く浸透して、びっくりするようなものまであって素晴らしいと思うんですけど。何か興味が急速になくなってきました。。。
いろいろ考えたんですけど、たぶんwebサイトの制作自体が分業化されて、それぞれの要素が非常にマニアックなってきちゃったからなのかな?というのと、Flashがあたりまえになってきたからかな?。。となんとなく思ったんです。
これって、僕が大手のゲーム会社でゲームを作っている時にも感じていたことだし、フリーでCGを作っていたりしていた時に感じていたことでもあります。
僕がはじめてゲーム会社でバイトをしていたころ、世の中はスーパーファミコンが支配していて、次世代機のセガサターンとプレイステーションが発売される直前で、当時のバイト先ではセガのメガドライブのタイトルとサターンのタイトルを作っていました。
会社自体が小さくデザイナーは4人しかいなかったので、1人でいろいろやりました。イラスト書いたり、ドット絵書いたり、3DCGの勉強したり、背景もキャラクタも書きました。なんでもこなさないといけないかんじでしたが、それが僕にはあっていたように思います。
大学を卒業して大手のゲーム会社に入ると、状況は全然違いました。世の中は3Dのゲームが主流になって、デザイナーは完全に分業体制でした。背景チーム、キャラクタチーム、ムービーチーム、モーションチーム、イラストチーム、インターフェースデザインチーム、といくつも班があって、必ず1箇所から数箇所に属していました。RPGになると、背景だけでも、町班、移動マップ班、バトル班みたいなかんじで細かく細分化されていましたね。僕もいくつか属していました。まぁ入ったプロジェクトがたまたま大規模なRPGだったからというのもありますが、正直僕は仕事と割り切ってやってました。基本的に自分でなんでもやりたい、全部作りたい!主義なんでつまらないんです。結局それがいやで2年で会社やめました。
CGもそうですね。AMIGAがなくなって、SGIからwindowsへCGのプラットフォームに急速にシフトしていく間にCGクリエイターやモーショングラフィックみたいなムーブメントがあって、ムービーをふんだんに使ったFF8の発売もあってCG業界は大盛り上がりでした。人気CGクリエイターな人たちもいっぱいいて、イベントなんかも大盛況でした。しばらくそんな状況でしたが、気づくとフリーでやってた友人達はほとんどがプロダクションに所属していて、当時の盛り上がりみたいなものはちょっと感じられなくなりました。それでも宮崎アニメはヒットするし、日曜朝の特撮番組や、アニメのなかでもCGは必須の表現手法です。CGは完全にコモデティ化してしまいました。
僕のなかではどうも同じことがFlashの中でも起こっています。Flexでの開発がはじまってからFlashコンテンツは完全に分断されて、3D表現やらAS3やら一部のテクニカルな部分が急速にフューチャーされるようになりました。去年は僕もFlashで3Dをやらざるを得なくなってやりましたが、正直引き気味です。バリエーションとしてはあっていいと思うんですけど、なんかしばらくFlashとかwebにそれほど3Dは必要ないんじゃないかなと正直思ってます。でもなんかそれは僕だけみたいだし、急速にさめてきてしまいました。
なんかどうでもいいことを、珍しく長くたらたらと書いちゃって、ちょっと後悔しましたが、なおすのも面倒くさいのでエントリします。